HOME > CONCEPT 練功養生の基本概念 > INFO 概念シェア > 〔春〕は生発、養肝の季節
春は「生発」、「養肝」の季節
中国最古の医学書《黄帝内経》による:『春三月、此為發陳、天地俱生、萬物以榮』
冬に終息した体は、春の季節に入り、天地万物も生き生きと栄えます。
「五行」では「肝」は「木」に属し、「春の気」を鼓動させます。また、「肝主筋、開竅於眼」、
春は大気を鼓動させます。「筋」と「眼」の病気を持っていた場合、
春には、肩凝り、痙攣、かすみ目などが出てくることがあります。
この季節は-----目の周りをマッサージして、遠くや緑をよく見る、適度に体のストレッチをして外で活動すると、
「肝気」の発散を助け、「陽気」を増やします。
情緒も春の季節に調和します
中国最古の医学書である《黃帝內経》によると:『生而勿殺、予而勿奪、賞而勿罰、此春氣之應、養生之道也』
春には生き生きと、いつも快適な気分を保つことで、「肝気」が生き生きして、「肝」を養う効果が亢進します。
逆に言えば、春の季節に怒ったりすると、体への損傷も倍になります。
春の養生は、何をするべきですか?
1.遅寝早起き、常に外で活動しましょう!
《皇帝内径》による:『夜臥早起、廣步於庭。』
春の季節には、冬の時期より遅く寝ても良く、朝は日の出に合わせて、早く起きることで『陽気が生まれる』ので、
常に室外活動をすることがおすすめです。
春は気温の変化が大きいので、室外活動をする時は、体を冷やさないように注意してください。
上半身は薄着、下半身は厚着にするのがおすすめです。
なぜなら、厳しい冬を過ごした後は、まだ体内に多少の邪気が残っているからです。
体の保温に気をつけないと(特に下半身)、『旧気未除、新邪又生』新たな問題が起こるでしょう。
2.『生発』に役に立つ食べ物
酸味には『終息』効果があるため、春にはおすすめできません。
春は体が陽気始めて生き生きする時期のため、陽気の生発不足のトラブルが起こりやすくなります。
普段の食事に『生発』の食べ物を入れると良いでしょう。
例:朝ごはんの後はブラックコーヒー、紅茶などを飲む。
お昼ご飯は少しスパイシーな香辛料を(少しだけ)入れるのも良いです。
3.ツボのマッサージをすると、体の寒気を除去し、肝気の生発効果があります。
経脈マッサージのおすすめは『太陽膀胱経』、『膀胱経』は陽気を向上する重要な経脈です。
おすすめのツボ:膀胱経上の「風門穴」、「肝腧穴」と胆経上の「風池穴」、
肝気の生発を増加して、風邪(ふうじゃ)を除去することができるでしょう。
4.風邪(ふうじゃ)を除去し、肝気、陽気を向上するおすすめの方法
最後は東洋養生方法で最も有効な方法(養生易筋経):
第六式:小腸易筋経(肩甲骨の周囲を伸ばし、風門穴の邪気を排出する)
第十二式:肝易筋経(肝は筋を司り、また肝易筋経は体を伸ばすので、肝気の亢進を助けます)
さらにステップアップ(集気丹陽功):
第十五式:霊気昇華(この式は肝、胆両方の経を経由するため、よく練習することで、体内の陽気を向上させることができます)
それぞれの季節には特有の特徴があります、
季節を理解して自然なリズムに調和することは東洋養生法の知恵です。
春は万物が生発する生き生きとした季節であることを思い出し、
パソコン、テレビを離れて、目を休めましょう。
筋骨を伸ばして、外の太陽光を浴びましょう。